普段はASUSマザーを主に使っていますが、初めてMSI製のマザーを購入してみました。在庫処分価格につられて・・・。
なのでこのレビューはASUS基準になっていると思います。
ちょうど同じnForce 780iチップセットを搭載したASUS P5N-T Deluxeがあるので、比較レビューしてみたいと思います。
★マシン構成
CPU:Core 2 Duo E6300他
CPUクーラー:ZALMAN CNPS8700NT改 NVIDIA EDITION
メモリ:Corsair DOMINATOR TWIN2X2048-8500C5D (1GB×2)
VGA:MSI N260GTX-T2D896-OC (GeForce GTX260) ×2
電源:CMPSU-1000HXJP (SLI) 1000w
OS:Windows Vista SP1 64bit
基本的にはマザー以外はP5N-Tと同じ構成です。
ヒマ見てブログに掲載予定なので興味ある方はどうぞ
http://cybermax.jp/windows/hardware/bto/
P7Nの方が優れている点
マザー上のLEDイルミネーション
P7Nはとても綺麗。遊園地と言われるだけのことはある。P5N-Tは2-way SLIの時点で1個しかないインジケーターLEDがVGAに隠れて見えなくなるのが不満だった。主電源切り忘れそうになってヒヤっとしたことあり。P7Nではこんなマチガイは発生しない。
ただし、ASUS ROGシリーズのような状態表示LEDではないので見た目優先か。綺麗なのでそれもまたアリと思ってしまう。

バックパネルのCMOSクリヤSW
OC実験する際に非常に便利。というか、これがないモノはもう買わないと思う。
P5N-TではCMOSクリヤジャンパーの上に2つ目のVGAが来てしまうので、VGAカードを取り外さないとクリヤできない。これは結構な手間だった。
残念ながらROGのようなスイッチカバーは付いていないので、ブラインドタッチでは押すことはできない。

見た目に楽しいチップセットのヒートシンク
遊園地マザーなので観覧車のようなヒートシンクが付いている。ただし冷却効果は見た目ほど凄くない(2-3度か?)。P5N-TはStack Cool2が効いているのか?意外に善戦。

別カードになったオーディオカード
あまりまともに聞いてないけど・・・SLIする際にVGAに挟まれてしまうのはノイズ面でどうだろう?
ROGシリーズのようにシールドカバーは付いていません(基盤むき出し)

P5N-Tの方が優れている点

バックパネルの作り
P7Nは旧来の作りで、P5N-Tの方が高級感あり。穴位置が微妙にずれててなるべく合うようにケースとマザー位置を調整するのが面倒だった。ASUSはこの辺ノーケアでOK。
CMOSクリヤSWは何も考えずに組むと、穴がずれてて押せなかった(パネルごと押せば押せる)

ヒートシンクの加工精度
後述するヒートシンク改造の際に発覚したのだが、P7Nのヒートシンクはマザーの穴位置と合っていない。
銅製で変形するのでマザーに固定できちゃうが、常に変なテンションがかかった状態になっていた。
もちろん再設置時には、素直に穴位置に来るようにヒートパイプを手で曲げて調整した。

マザーボードの剛性
P5N-TはStack Cool2が採用され1層増えているせいか、マザーボード自体があまりしならない。
ASUSに慣れているとP7Nはやけにマザーが軟い印象を持った。

マザー上のメンテナンス性
P7NはCPUとかメモリを交換する際に、まずスロット1に刺したVGAから取り外さねばならない。
これはVGAがあるとギリギリ交わしているメモリの固定フックが干渉して開かず、メモリが取り外せない。イロイロ構成を変えてテストしたいような場合に不便。自作派にはシステム構成を変えて楽しむ人も結構いると思うが、設計時にあまりこの辺が考えられていない印象。

ドライバ、ユーティリティの出来
ASUSも出来がいいわけじゃないと思うが、残念ながらMSIはそれを下回る。
まず、64bit環境ではMSIのBIOSアップデートユーティリティは動かない模様。
32bit環境でも動かないという話も聞いたので、そもそも未だにVistaに非対応?
初期BIOSは1.0だったので、現在発売されているCPUはほとんどBIOSアップデートが必要になるので覚悟しておいた方がいい。
USBフラッシュメモリでBIOSアップデートしたが、ASUS EZ FLASHのような機能はBIOSにないので、USBのDOS起動ディスクを作らないといけない。今更AUTOEXEC.BATファイルを作るハメになるとは思わなかった。
LiveUpdate3ユーティリティも64bit非対応の様子。 LiveUpdate Onlineに至ってはIE5の利用が推奨?とか書いてあって、いつの時代だとチョットあきれた。
64bit対応をうたっているDual Core Centerも標準設定ではケースファンのアラートが900rpmぐらいで作動し、正直うざい。
他にもイロイロあるけど、ASUSに比べて一手間二手間多いって印象。こういった手間を惜しまない人にはいいかもしれないが、インストールすれば普通に(妥当な設定で)使えると思っている人は遠慮した方がいいかも。
ユーティリティのデザインのセンスもASUSの勝ちだと思う。ただし、同じようなスペックのマザーがASUSより安く入手できると思う。
おまけに期待せず、マザーだけ買ったと思えば悪くはないかもしれない。この辺がトレードオフか。

AUTO設定でのオーバークロック
以下、unlinked設定にしてFSBのみを指定した場合(他はAUTO設定)の結果
P5N-T:FSB1744で3.05G駆動までOK。各種ベンチ通過。超お手軽。
P7N:FSB1520ぐらいが限界。このときE6300@2.66G稼働。これ以上はPOST通らない。たまに通るけどOS起動の途中で止まる。
Vcore電圧などはP5N-Tの方が積極的に昇圧してくる感じなので、その分上が伸びるのだと思う。手動で追い込めばP7Nの真価が発揮されると思うが、それができるのは上級者だけだろう。

3-way SLIコネクタ
P7Nは長短2種類のフラットケーブルの組み合わせだが、P5N-Tは3-way用には基盤タイプのコネクタが付属している。
個人的にはフラットケーブルを捩じらせて接続するってのはどうも・・・

どっちもどっち

ZALMAN CNPS8700NTは無改造では搭載できない。
P5N-Tもヒートシンクと干渉してしまうが、P7Nもやはり干渉。
サイドフローのCNPS9700NTであればLGA775ブラケットの固定フックの爪を引っ掛ける突起を切断することで、最低限の改造で載せることができると思う。8700NTの干渉はブラケット部のみでクーラー本体はギリギリ逃げる。
P7NはCPUスロットの位置がマザーの端に寄っているため、8700NTのフィンがマザーよりも5mmぐらいはみ出した。十分なクリアランスを持ったケースを選択すべき。

PWMファンコントロール機能
P5N-TもP7NもマザーのPWMコントロールは、ともに旧世代の設計ということもあり、最新機種ほどあまりきめ細かくできない。手動ファンコン制御した方が自由度が高い。
★まとめ
総じて細かなクオリティを求める人には、ASUS P5N-T Deluxeの方が向いていると思われる。
Diamondという名前にROGのようなものを期待してしまったが、ROGに似ているがROG未満といった印象。残念ながら磨ききれていないダイヤの原石って感じかも。
保証もASUSは3年。MSIは1年。
この辺が細部のクオリティの差に表れているような気もする。
個人的には3年も使うつもりはないけど。