展示機処分で出ていたものを衝動買いしました。
実機を使った上で感じた利点は以下のとおり。
*小型軽量でジャケットのポケットに放り込んでおける。
*液晶画面をフリップ(開く)だけで電源ONなど、即応性が高い。
*生活防水機能でツーリングに安心して持っていける。
*充電式電池の持ちは動画録りっ放しでもあまり気にならない。
欠点と呼べるかどうかは微妙だが、気になった点は以下のとおり。
*グリップスタイルながら落ち着きの良くない独特のスタイル。
*三脚用のマウント穴がない。
*ハードコーティングとはいえ液晶画面の傷が心配。
携帯性の良さは、丸っこいデザインにおうところが大きいように思いますが、スリムシルエットのジーンズ前ポケットに突っ込んでも(膝を抱えて座らなければ)それほど邪魔にならないし、その気になればシャツの胸ポケットにも放り込んでおける点で、持ち歩きで気になることはあまりないと思います。ライダーなら、ジャケットに幾つかあるポケットの一つにでも突っ込んで忘れておけるサイズと重量でしょう。生活防水なので、そのまま雨に降られても安心(笑)。
即応性に関しては、携帯電話さながらにフリップを開くだけで電源が入り、カタログ上で1.3秒という立ち上がり時間ですが、電源スイッチを探さなくても済むため、片手でポケットから取り出したついでに見ないで電源操作が可能です。閉じれば電源が落ちるため、シャッターチャンスを逃さず、また撮影後はすぐにしまえるという扱いやすさを発揮します。音声ガイダンス機能(撮影/再生モードを声で知らせる)も、カメラを見ないで操作する際に役立つでしょう。
操作は基本的に右手の親指だけで行います。ややスイッチ周りが密集している雰囲気はあるのですが、逆に手になじむと一連の操作を意識せずに行えるほど操作系は直感的で、ボタン配置は誤操作を防ぐよう良く設計されていると思います。ただ、ズーム操作だけはボタンが固く、押すと画面がぶれるなど少し操作しにくい気も…まあ、再生モードでは余り気にならないのですが。
ピント合わせは当然のようにオートフォーカスなのですが、これがなかなかレスポンスがいいうえに、明るささえ十分ならスナップのつもりで1mほどの距離から本棚を撮影しても、再生モードで撮影済み画像をズームすると本棚の新書の背表紙が著者名までちゃんと読めるのは、この大きさと扱い易さから考えても十分満足いく性能かと。行楽地の案内看板程度なら、さっと撮影して後から案内図として説明を参照することもできました。上の添付画像は道すがらの掲示物を曇天のもとでフラッシュを使用せず撮影したものですが、撮影画像を後から拡大すると、右下の隅に書かれていた「再生紙を使用」していることまでが読み取れます。
マクロ撮影機能でも、マクロ撮影指定しない場合ですらピント合わせのレスポンスは良好で、虫眼鏡みたいにも使えるために「ちょっとしたメモ代わり」としても活用範囲は広いと思います。
ただ、悪い面としてあげた「小ささ」なのですが、これが意外に曲者。グリップの持ち方としても少々特殊である上に、男性の手には落ち着きの悪さがなんとも…慣れないうちは、うっかりフラッシュバルブを指で覆ってしまって露出不足になるかもしれません。また、フラッシュの光量もコンパクトデジカメの常として気になるところ。ただし暗い環境でも受光感度はいいため、開き直ってフラッシュなしで撮影することも可能です。
そのほか気になる点としては、三脚が使えないこと。これはスナップ専用機として考えたほうがいいでしょう。またパソコンやテレビ(モニタとしてビデオ出力接続)との接続には専用(付属)のUSBケーブルが必要で、この辺りは独自形状の接続端子しかないためどうしようもありません。もっともSDカードを抜き出してカードリーダーに差し込めば、カメラを直接パソコンに接続する必要もないのですが。
なお余禄として、本体側面にベルクロテープを貼り付け、バイク乗車用ヘルメットに取り付け「車載カメラごっこ」(脱落防止に携帯電話ストラップを流用)をしてみました。約30分の行程で動画撮影機能を作動させたまま走ったのですが、小型軽量で気にならず、撮影した画像も640×480の30fps高画質モードでハンディカム程度の品質と、十文視聴に耐えうるものでした。こういうおバカな遊びにも付き合ってくれるセカンド・デジカメ(あるいはハンディカムの代わり)としては、現行販売価格で購入しても、十分満足のいく製品だと思います。
--購入後3ヶ月目追加レビュー----だいぶ使い慣れてきたところで、追加レビューです。
携帯性の良さと即応性の高さは、まったくもって不満がありません。
スナップやメモ用と割り切れば、三脚用の穴がないなど些細なことです(資料などの撮影には別途一眼レフ型デジカメを所有・利用しています)。
最近は、メモ用途として日常的に10~20枚/1日+撮影画像の確認でのべ10分程度の再生という頻度で、静止画を主に撮影していますが、必要に応じて電源の入り切りを素早く行えるうえに、フラッシュはほとんど使用しない(というか状況の関係から使うことができない)ためか、電池の持ちは1週間以上にも及び、電池交換の必要もほとんどありません。
本機購入直後に
日本トラストテクノロジーの互換バッテリーを4個購入して交換用にしようとも考えていたのですが、上記の理由で購入した互換バッテリーの2個はパッケージすら開けていません(笑)。
なおこの互換バッテリーは、値段の割に品質は問題なく、純正付属品と合わせ3つで使いまわしていますが、今のところ使用感に差は見られません。
たぶん予備バッテリーを1~2個持っていくだけで、狂ったように撮りまくっても、二泊三日程度の行楽は十分にこなせるんじゃないかと。
2GBのSDカードでも標準で約1000枚の静止画か70分程度の動画が撮れるし、もう旅行に来ているのか写真撮影会をしているのか判らなくなるくらいに撮る人でも大丈夫だと思います(漏電中)。
操作感に関しては、ボタンレイアウトが工夫されていることをすでに述べたのですが、再生モードでは操作スティック一本で表示画像の切り替え・削除・動画再生スタート/停止(スティック押し込み)・早送り/巻き戻し(再生速度切り替え可)など多彩な操作が行え、ズームキーで任意の場所を拡大表示(するってぇと上の写真のように「再生紙を」などの細かいところも読める)など、よく工夫された操作系なのはただただ感心するばかりです。
撮影済み画像を拡大したうえで、任意の場所を切り抜きできるなどのカメラ本体に内蔵された編集機能もなかなか使い勝手がいいですね。
動画では、2つの動画ファイルを切ったり結合するなどの処理もカメラ本体の操作でできます。
3ヶ月間使用した結論としては、細かいところまで本当によく考えて作られている、それでいて基本操作は難しいことは全くないなど、全体的な仕上がりも「もつ喜び、使う喜び、使った結果の満足感」を感じさせてくれる、いい製品だと思います。