大学で事務用マシンを作ることになり、デスクの棚に乗るよう奥行きの短いケースを探していました。ベアボーンだと高いし、Mini-ATXだと廃熱や拡張性が不安なので、MicroATX以上のマザーボードでと考えていたところ、InWinの本製品IW-BK623/300(R)に出会いました。一般の人から見るとケースとしては大きいのかもしれませんが、我々自作人からするとほかで見たことがないくらいかなり小さいです。
奥行きは金属突起部分も含めて33cm、高さも32cmしかありませんので、奥行き30cmの棚でも少し前にずらすことで乗せられました。
組み立ての際の感想ですが、様々な部分がよく考えられているな~ということです。電源とHDD・3.5インチベイが同じ高さにあるので、奥行きが抑えられている代わりに少し高さがあります。そのほかの部分もしっかり考えられており、自作ならではのケースです。(とはいえ、ショップブランドのPCでこのケースを使用しているものもあります。)
また、CPUクーラーファンを吸気ファンとして使うためのプラスチックのカバーがあります。このカバーは可動式ですが、可動域があまりないのでマザーボードによっては物理的に干渉する可能性があるのですが、削れるのであまり心配ないでしょう。なお、45nmのCore2Duoや Pentium Dual-Coreに付属するCPUクーラーでは高さが低すぎるので、別途(E6xx0シリーズなどの)
ノーマルサイズのIntel純正クーラーが要るでしょう。というわけでAMDシステムには向かないケースでもあります。
少し筐体の鉄板の厚みが薄く(公称0.6mm)、ふたが特殊な配置になっていることもあいまって、
強度的に少し弱いように思いました。上にモニタを乗せることはオススメしません。
搭載されている300W電源、FSP300-60GLSはミドルレンジぐらいのマシンでは充分な容量を持っています。どうやらこの電源はオウルテックの
OWL-300SFXと同じものらしく、単品で購入すると
5000円以上します。
高効率75%以上だそうで、発熱が低く、狭いこのケースにはぴったりです。
SATA用の電源ケーブルは2個あるのですが一本につながっているので、SATAのHDDを使用する場合は、距離の離れた
光学ドライブはSATAではなくATAPIのものを選ぶ必要があります。また、奥行きは通常の17cm以下のものCPUクーラーの上に少しかぶる程度でなら問題ないでしょう。
また、グラフィックボード部分の長さは写真で示したように結構ありますので、ミドルクラスまでのボードを装着することができます。6ピンの電源がないので、あまりハイエンドのボードは載せられないでしょう。
廃熱は、ファン自体がCPUファンと電源ファンしかないため熱がこもりやすい構造をしています。SpotCoolなどの追加のファンが必要かもしれません。(私は念のため搭載しました。)
C2QやPhenomはおそらく無理でしょうし、HDDの選択も重要です。消費電力も少ない、日立GSTのP7KシリーズかWestern DigitalのGPシリーズのどちらかが良いでしょう。