CWCH70
【PCパーツ長者】空冷 vs 簡易水冷そして5GHz
空冷ハイエンドCPUクーラーと同じ性能で省スペース
バックプレートがプラスチックで壊れやすい
●はじめに
本レビューは、coneco PCパーツ長者の体験レビューになります。レビューの機会を下さったリンクスインターナショナル様とベンチャーリパブリック様にこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。
また、以下の記事にはオーバークロックに関するものが含まれますが、オーバークロックをすると機器を壊してしまったり、寿命を縮めたり、メーカーの保障が受けられなくなってしまいます。安易に真似をされることの無いようにお願いいたします。
●目標
こちらをご覧になっている方の疑問は以下の2つかと思います。
・簡易水冷って空冷より冷えるのか?
・簡易水冷だとOCに有利なのか?
これらについて解を求めるべく、以下のレビューを行いたいと思います。
パート1:Cogage Arrow vs Corsair CWCH70
パート2:簡易水冷であればIntel Core i7 908Xが5GHzで動くか?
●簡易水冷に関する私の偏見
小学校の時、水は温めにくく冷めにくいと習いました。CPUの熱をもらうには、暖めやすく冷めやすい鉄とか銅の方が向いているようにも思えます。水冷のメリットは、ラジエータで水を冷やしきることさえできれば、CPUに常に冷たい水を当て続けることができる点でしょうか。空冷ですと、すっかり温まった金属がCPUに触り続けるので、CPUの温度に近づけば近づくほど熱の伝達率が悪くなります。であれば、ラジエータの小さい簡易水冷はどうなのか?非常に興味がわきます。
●テスト環境
まず最初にCPUクーラー以外のテスト環境は以下です。(各リンク先は、当時の構成でのレビューとなっております)
【CPU】Intel Core i7-980X Extreme Edition
【RAM】Sanmax SMD-6G88NP-16F(HYPER)-T (DDR3-1600 CL7、2GB x 3枚 = 6GB)
【メモリクーラー】なし
【M/B】ASUS Rampage III Extreme (SATA3、USB3.0、4-way SLI/CFX対応)
【VGA】MSI R5870 EYEFINITY 6(RADEON HD5870 2GB(GDDR5)/PCI-E)
【VGAクーラー】Scythe MUSASHI (SCVMS-1000)
【SSD】Crucial CTFDDAC128MAG-1G1 (128GB)
【BD】Pioneer BDR-205-BK (12倍速BD-RW)
【OS】Microsoft Windows 7 Home Premium 64bit DSP版
【電源】Sythe 超力2プラグイン 750W (SPCR2-750P) (750W)
【PCケース】CoolerMaster CM690II PLUS (RC-692-KKN1)
【モニタ】DELL Alienware OptX AW2310 (23インチ)
【マウス】Razer Naga RZ01-00280100-R3A1
【キーボード】Microsoft Reclusa
【サウンドカード】ASUS XONAR Essence STX
【ヘッドフォン】Pioneer SE-DRS3000C
CPUクーラーは以下のように変わりました
【CPUクーラー】COGAGE ARROW
【CPUクーラーファン】CPUクーラーの物 + Scythe SY1225SL12M (KAZE-JYUNI 1200rpm) + SNE LGA1238-18DB
【グリス】INNOVATION COOLING ICD7C
↓
【CPUクーラー】Corsair CWCH70
【CPUクーラーファン】Corsair CWCH70付属の12cmファン2つ
【グリス】Corsair CWCH70のポンプに付着していたグリス
「常用環境でレビュー」との事でしたので、サウンドカードもあえて挿したままテストしています。
●CWCH70の取り付け
内容物については写真1を見てください。私もお店で実物の展示を見るまでポンプ部分の大きさはもっと小さいと思っていたのですが、意外と大きいです。DSをそばに置いてみましたので、比べてみてください。
取り付けに際していくつか注意点がありますので列挙します。
・後方排気で取り付けの際、ASUS Rampage III Extreamの12V 8ピンコネクタの位置がラジエータの真下に来るので、先にコネクタをさしておく必要があります。同様に、ラジエータの真下にファンコネクタ(ポンプのコネクタを挿すのが便利)もあります。
・パイプは意外と硬く、サイドパネルに取り付けて、吸気でVRMも冷やすとどうなるだろうかとか思っていたのですが、サイドに取り付けるには、パイプを無理やり折りたたむ必要があり、難しそうです。後方か上方取り付けになりそうです。
・後方取り付けの際にはPCケースのCoolerMaster CM690II PLUS (RC-692-KKN1)のレフトサイドパネルの上段と干渉します。この場所へのファンの取り付けは諦めて下さい。(CWCH50からのバージョンアップで、ファンの追加とラジエータ厚の倍増で干渉してしまったようです。)
・バックリプレートがプラスチックで、ネジ止めの際、ネジ受けをプラスチックで支える構造となり、ネジと一緒に回ってバカになってしまいました。両面テープでマザーボードに接着するのも抵抗があります。これは次回製品では是非金属に変えていただきたい所。
・ポンプ固定の際にはポンプの溝にリングの爪を噛ませる形になります。ですので、リングを先に取り付けるように説明書には書かれているのですが、その際にはかなりゆるめに取り付けて、爪を後から噛ませやすいようにしておく必要があります。
・ポンプとラジエータは切り離せませんので、組み立て順序には要注意。マザーボード、ポンプ、ラジエータをどの順でPCケースに取り付けるのか、よく考えてください。パイプの向きも重要です。
・2000rpmでまわすと結構風切り音がします。1600rpmへの変換コードがついていますので、常用環境ではそちらを使った方が良いと思います。ポンプの音は全くしません。
・グリスは非常に薄く綺麗に塗られていて、あえて剥がそうとは思いませんでした。
以下のようなメリットがあります。
・Cogage Arrowと干渉していた、ASUS Rampage III ExtreamのIOHヒートシンク & 小型ファンが取り付けられるようになります!ただし、VGAの真上にヒートシンクが来るので、熱源には要注意。
・メモリと干渉しなくなるので、背の高いヒートシンク付メモリも取り付けられるようになります。
・CPUを冷やした後のぬるい空気はPCケース内に広がらず、直接PCケース外に排気できます。これは大きい。
説明書には吸気方向で取り付けるように書かれています。しかし、それなりの暖かい空気がPCケース内に入り込むことになるので、PCケースのエアフローは良く考えた方が良いと思います。私はとにかくPC内は冷やしたいので、排気方向で付けさせていただきました。
取り付けてみた感想は、PCケース内がすっきりして、エアフローが確保できるメリットが大きいのではないかと言う事です。よって、ケースファンは、CWCH70に変えた際に余ったファンで考えられる最高のエアフローを構築するべく取り付けました。写真2と3がCWCH70を取り付ける前後のエアフローの概念図です。矢印の大きさが空気の量、色が排気・吸気を表しています。
写真2
ARROWの場合は大きなヒートシンクがPC上方を埋めてしまい、PCケース上面のファンはおそらく吐き出す空気が余り無い状態かと思います。また、フィンから漏れ出る空気がPCケース内に排気され、後方のファンだけでは排除し切れていない印象です。実際PCケースの上面を触ると、結構熱くなっていて、フィンから漏れ出た熱風がPCケースの金属メッシュを暖めているようです。
写真3
CWCH70に取り替えた所、後方へのしっかりとした排気を確保しつつ、上面もあくので、上方への排気もしっかり行えそうです。ARROWに付けていた12cmファンを別の場所につけなおして、しっかりとした吸気も確保しました。
これらが効果があるのか調べるため、CPU温度単品での温度だけではなく、周りのVGA等も調べることにしました。
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●空冷 vs 簡易水冷 真剣勝負
レビューその1は、「簡易水冷と空冷どちらが冷えるのか?」です。
レビュー内では静音声は無視して、ラジエータファンは2000rpm、ケース内ファンは高周波ノイズのするライトサイドファン以外すべて最高スピードで回しています。
某所で2009年CPUクーラー第2位に選ばれたTitan FENRIRですが、Cogage ARROWはそれを軽くしのぎました。果たしてCorsair CWCH70はそれすらも凌駕できるのかどうか、ヤラセ無しの真剣勝負です。
テストは
・起動してから2分後のアイドル温度(Speed Stepをオフにして、クロックが下がらないようにしました)
・OCCT 10分回した時の最高温度
・FF14ベンチLOWを回した時のスコアと最高温度(スコアは仕事量が同じくらいであることを確認するため)
の3つを行っています。それぞれのテストの間では、アイドル時と同じくらいの温度にまで下がるまで時間をあけています。
当時の室温は温度計が無いので正確には分からないのですが、26度に設定されたクーラーが効いていて、少し寒いくらいです。
テスト中、1点問題が起きました。CPUクーラー取替えの前後で同じ設定でもOCCT 10分が通らなくなってしまいました。CPU電圧はそのままで、QPI Link Speedなどを下げてテストした点ご了承ください。
定格3.333GHz
BCLKxRatio/CLOCK___/DDR3/UCLK_/QPI__/Core V/QPI V/DRAM V
133x25Auto/3.333GHz/1666/AUTO_/AUTO_/AUTO__/AUTO_/AUTO
CPUクーラー:アイドル時温度/OCCT 10分後最高温度/FF14ベンチLOWスコア/CPU最高温度/GPU最高温度/Volterra VT1165最高温度
・ARROW :28~32/52/6943/43/71/82
・CWCH70:28~32/49/6996/43/78/86
OC 4.342GHz
167x26____/4.342GHz/2004/3.850/7.366/1.35__/1.40_/1.537
・ARROW :37~45/76/8384/60/75/90
・CWCH70:37~46/XX/8371/61/86/93(UCLK3.850ではOCCT通過せず)
・CWCH70:39~47/79/8332/61/85/93(UCLKを3.516にダウンクロック)
・FENRIR:43~50/83/8249/67/__/__(参考)
OC 4.509(私の常用環境)
167x27____/4.509GHz/2004/3.850/7.366/1.40__/1.40_/1.537
・ARROW :41~49/85/8489/66/76/91
・CWCH70:40~48/XX/8510/66/85/93(UCLK3.850、QPI7.366ではOCCT通過せず)
・CWCH70:40~48/85/8386/65/85/93(UCLKを3.181、QPIを6.027にダウンクロック)
多少ARROWにとって不利な勝負かもしれませんが、引き分けと言っても良いのではないでしょうか?結果としては、CWCH70はARROWと同等の性能がある様です。しかしながら値段はARROWに比べてCWCH70の方が倍近くします。どこにその差額を見出せば良いでしょうか。
1点はやはり、「PC内のエアフローの確保」だと思います。テストでは実はVGAの温度はARROWの方が良いです。ARROWのフィンの横から漏れ出る空気が実はVGAの裏面に当たっていて、それなりに冷却していたと想像します。CWCH70ではVGAを冷やすことはできませんが、大きく開いた空間を生かして、VGAやメモリを冷やすことができそうです。また、廃熱がPCケース内に広がらない点も大きいです。PCケースのあちこちを触ってみても、明らかにCWCH70の時の方がPCケースや廃熱が冷たいです。
もう1点は、まさに「ARROWと同じ性能がある」という点です。ARROWはサイドフロー型CPUクーラーが2つ付いているような、Uの字型のCPUクーラーなのですが、大抵のCPUクーラーは、フィンが1つのIの字型をしています。他の方のレビューを見ても、CWCH70が勝っているという結果も出ているようですので、フィン2つのARROWの性能が良すぎたように感じます。空冷CPUクーラーは非常に多くの種類・形がありますが、購入時には効果が不明で、ハズレを引いてしまう可能性もあります。殆どのIの字型CPUクーラーよりも「冷えると分かっている」という点はアドバンテージでは無いでしょうか?私はたまたまARROWを持っていたので、引き分けに終わりましたが、大抵の方は性能アップが見込めそうです。
最後は「省スペース」です。ARROWは非常に巨大で、ファンのピンの挿しこみや配線等々、非常に苦労させられました。私のPCケースにギリギリ収まりましたが、他のケースでは収まらない可能性もあるかと思います。巨大なフィンとファンはメモリスロットとも干渉しますので、背の高いOC用メモリは使用できません。PCケース内に収まるかどうか心配しなくても、ハイエンドCPUクーラーと同じ性能が得られるというのは、大きなメリットであると言えそうです。
上記が9月24日現在の7000円差に見合うかどうかは、少し疑問かもしれません。が、ARROWとCWCH70のどちらをとるかでしたら、上記の差+PCケース内や廃熱温度の差でCWCH70の方が良いように思えます。グリスを変えたり、吸気方向に変えることで、ARROWも超えるだろうとは想像しています。
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●簡易水冷で5GHzへの挑戦
レビューその2は、簡易水冷だとOCに有利なのか?です。
以前Intel Core i7 980Xをレビューした際に、空冷5GHzを目指して、達成できませんでした。Core電圧1.55Vを越える辺りから、CPU温度が高すぎると言われて、4.85GHzがせいぜいでした。その顛末はコチラ。
ARROWと同じ性能ということは、この限界も同じくらいではなかろうかと予想します。さて、その結果はいかに。
6C12T限界
BCLKxRatio/CLOCK___/DDR3/UCLK_/QPI__/Core V/QPI V/DRAM V/IOH_/ICH_/Core Skew/IOH Skew
167x29____/4.843GHz/1674/2.511/AUTO_/1.55__/1.40_/1.537_/AUTO/AUTO/200______/300
6 Coreではこちらが限界でした。BCLKを1でも増やすともう起動せず、Core電圧を上げようにも、CPU温度が高すぎると怒られます。もっと頑張れば4.9GHzまでいけるのかもしれませんが、深追いはしませんでした。ARROWと全く同じ限界です。
では、ちょっとズルをして、2C2Tならば5GHz達成できるのか実験してみました。以下が起動を確認でき、かつCPU-Zのスクリーンショットをとることのできた組み合わせです。(写真4)
・起動した跡にBCLKを増やしたりとかはしていません。
・CCCがエラーを吐く等、非常に不安定ながらも、スクリーンショットが取れたという記録です。
・同じ設定で再起動しても、起動しない場合が多いです。
2C2T 5.0GHz起動確認
BCLKxRatio/CLOCK___/DDR3/UCLK_/QPI__/Core V/QPI V/DRAM V/IOH_/ICH_/Core Skew/IOH Skew
179x28____/5.012GHz/1435/2.153/AUTO_/1.681_/1.40_/1.537_/AUTO/AUTO/200______/300
167x30____/5.010GHz/1339/2.343/AUTO_/1.681_/1.40_/1.537_/AUTO/AUTO/200______/300
157x32____/5.024GHz/1258/2.203/AUTO_/1.681_/1.40_/1.537_/AUTO/AUTO/200______/300(写真撮り忘れたようです・・・)
139x36____/5.004GHz/1393/2.317/AUTO_/1.681_/1.40_/1.537_/AUTO/AUTO/200______/300
(200通り位はテストしました)
どうも、2C2Tの5.0GHzで要求される電圧は1.68V位で、しかしながら、このレベルの電圧になると、0xFFFFF***のようなブルースクリーンが頻発します。リーク電流により、参照するアドレスのビットがハイのままロウに落ちず、FFFFのようなアドレスを見に行ってしまって落ちているような印象です。かといって電圧を下げると消費電力が足りないみたいで起動しません。前にも後ろにも進めない感じです。
3コアや4コアも試してみましたが、コアが増えたとたんにOSは起動しなくなります。6コアでは温度が高すぎて、惜しい所にすら到達できません。色々設定を変えてみましたが、私の腕ではここまでのようです。
想像するに、空冷の時と同じで、CPU内部の熱が導熱媒体(ヒートパイプや水など)に伝わりきらずにCPU内部に熱がこもり、熱が高いので電流を通すために高電圧を要求し、高電圧であるがゆえにリーク電流が発生しているようです。ラジエータから排気される熱の温度を感じる限りは、クーラー自体はまだもう少し余裕がありそうに思えますが、CPUが根を上げている状態のようです。ポンプ部分も結構加熱されているので、CPUとの温度差が無くなり、熱を引き受けられなくなっているのは間違いなさそうです。この辺りの感触もARROWと全く同じです。
これ以上を実現するのであれば、やはり一瞬でCPUの熱を奪える、ドライアイスや液体窒素ということになるのでしょうか・・・。
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●まとめ
Corsair CWCH70はCogage ARROWと同等の性能を持っており、その限界も同等のようです。ARROWの性能が良すぎたようで、温度的には互角になってしまいましたが、下手な空冷CPUクーラーよりかは確実に冷えて、省スペースであると想像します。少なくともTitan FENRIRよりかは圧倒的に性能が上です。
値段に見合うかは別として、CWCH70を使うメリットはPCケース内のエアフローと空間の確保にありそうです。干渉のリスクが低いのもメリットになりそうです。
簡単に装着できて、ハイエンドCPUクーラーよりも冷える、でも本格水冷よりかは手軽・低予算・低リスクとなれば簡易水冷も化けると思います。現状の弱点は、水温は低いのにヘッド部分がCPUから熱を奪いきれていないという辺りにありそうなので、そこが改善されれば化ける可能性がありそうです。
ダイレクトタッチのヒートパイプを使ったFENRIRは熱を引き受けきっていたように感じます。フィンでの放熱が間に合わなくなっていたのでARROWに負けましたが、CPUから熱を奪うという点ではダイレクトタッチのヒートパイプが性能がよさそうです。次回作ではダイレクトタッチヒートパイプ搭載のポンプと、バックプレートの金属化を是非!
また一ヵ月後に使用感などをコメントします。
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10/23 1ヵ月後レビューの追記
1ヶ月間使用してみました。
CPUに負荷がかかるようなものはFF14のプレイ中位しかありませんでしたが、CPU 4.5GHz、HD5870 2way CFXでのFF14プレイ中のCPU最高温度は70度台だったかと思います(メモしなかったので詳細温度は失念)。超静音という訳にはいきませんが、ハイエンドCPUクーラーと同等の性能でありながら、ケース内エアフローと干渉リスク減によるメンテナンス空間を手に入れることができました。
ただ、下記のコメントにあるように、使用するにつれ、温度が上がってしまうという症状がでています。これが私が高クロックで使い続けたせいなのか、グリスの劣化なのか、他の要因なのかまでは分かりませんでした。ポンプ部分を外してグリスの塗りムラをチェックしてみましたが、均一に付着していたようです。
試しにグリスをAS-05に変更してみましたが、最悪な事に、OCCT 10分が通らなくなってしまいました。途中の温度を見ても98度を記録しており、余計に冷えなくなってしまいました・・・。私の塗り方が悪いのかも知れません。ポンプ部分に最初から塗布されているグリスは非常に薄く均一に塗られていますので、剥がさない方が吉のようです。
むしろグリス無い方が熱が良く伝わるのでは?とグリス無しでも試してみた所、熱暴走でBIOSすら立ち上がりませんでした。グリス、侮りがたし。素のCPUとCPUクーラーってそんなに隙間だらけなのでしょうか・・・?もういちどポンプを外して接触部に触れてみた所、超高温で、熱は伝わっていたみたいです。熱は伝わっているのに、冷え切らないとなると、ラジエーターの冷却性能ということになるのですが、ラジエーター部からは熱風も吹き出していなかったので、原因が分かりませんでした。「ポンプが動いてない」か「銅の接触部分が熱を引き受けすぎてCPUとの温度差が無くなり、熱の移動がなくなってしまった」位しか思いつきません。
何にせよ、こなれてきた時にCPU 4.5GHzでOCCT 10分 90度という成績であるとすると、Cogage ARROWの方が冷えるという結論になりそうです。やはり、暖めにくく冷めにくい水を冷却媒体にするのは向いていないのでしょうか?水量を増やすか、ラジエーターでの冷却時間を延ばし、暖かいままの水がCPUにたどり着かないようにする必要がありそうです。また、グリスの種類や塗布具合によって大きく性能が変わってしまうのだとすると、一度つけたら剥がさない位の覚悟が必要になります。簡易水冷という大衆向けの製品というコンセプトでありながら、やり直しが効かないという、大衆が使う道具としては厳しいという矛盾も感じます。
空冷CPUクーラーでは、自分のグリスの塗り方が悪くて温度が下がらないとは感じたことが無かったので、もしかしたらAS-05の性能がCWCH70に最初から塗布されているグリスよりもはるかに性能が悪いのかもしれませんが、今となってはOCCT 10分すら走らないマシンが残っただけで、困ってしまいました。
というわけで、一度つけたポンプを剥がすまでは満足して使用していましたが、剥がしてしまった後の結果が残念なことになってしまいました。グリスの塗り直しなどは自己責任の範囲なので、意外と玄人向け製品という印象を持ちました。
【conecoからのおしらせ】PCパーツ体験レビューサービス「PCパーツ長者」はこちら
17人中、17人のユーザーが、このレビューを「役に立つ」と投票しています。
[データ更新日時:2012/05/23 18:20]
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