今まで使用していた製品が純正の
RADEON HD3870X2(以下『RADEON』省略)だった為、次に交換するのであれば再び純正のHD4870を狙っていたのですが……如何せん純正品がまるで姿を見せないこと、そしてWeb通販でもサードパーティ品を含めて軒並み値上げをしたりと肩透かしを食らった為、色々と妥協を重ねた末に入手が容易だったForce3D製HD4850にしました。
それでは性能面等のレビューを行っていきます。
《外観》立ち位置でいえば前世代のHD3850の位置に来る製品で、搭載ファンについても同じ物を使用してあり、その為に1スロットに収まっています。
また、外部給電を必要とするのは従来のアッパーミドル以上の製品と変わりませんが、上位のHD4870が単体で6Pin電源が2つ必要なのに対し、本製品は1つのみで済んでいます。これについてはもしCrossFireXを構築する際のハードルが低いという事になります。
使用しているコンデンサについては半数以上が固体コンデンサを使用していますが、わずかに液体コンデンサも使用しているところが残念な所でもあります。
《発熱・クーラー性能》発熱についてですが、本製品は
アイドル時の待機クロックがフルロード時から125MHzしか下がっていない500MHzとなっている為、
室温・ケース内温度が27℃の状態でアイドル時であっても62℃となっています。その分フルロード時(85℃)との温度差は小さいですが、こちらについてはアイドル時はもう少し動作クロックを下げてほしかったともいえます(ちなみに純正HD3870・HD3870X2はアイドル時は300MHzにまで下がっていた)
クーラー性能については通常時で1400rpm程度、GPU温度が85℃くらいで3300rpm付近に上昇(GPU-Zの〝FanSpeed〟を見ると41%動作)するという状態ですが、この付近の回転数では小さく唸っている程度で、起動直後のフルロード時にしてもHD3870やHD3870X2に比べれば全然かわいい物となっています。ただし、超静音構成で組んでいる場合はやはり音が耳につくと思われるので、ケースの内部スペースに余裕があればクーラーを交換する方が良いかと思います(HD3870の時に人気のあった
AcceleroS1が取付可能で、しかも好成績を出しているらしいです)
《実性能・コストパフォーマンス》実際の性能ですが、こちらについては下記環境で以上の結果が出ました。
※テスト環境※
CPU:PhenomX4 9750(定格)
シンク:NH-C12P
グリス;AINEX AS-05(ヘラ塗り)
M/B:DFI LANPARTY-UT790FX-M2R
BIOS:R7LD505
Mem:Transcend aXeRam TX1066QLU-4GK DDR1066 2T 5-5-5-16
HDD:WD Caviar SE16 WD6400AAKS
OS:WindowsXP Professional SP3
Catalyst:8.6・
3DMark06HD4850:11039HD3870X2:12169・
ゆめりあベンチv1.2(1600x1200 最高)
HD4850:39113HD3870X2:54587以上の結果を見ると流石にCrossFireやSLIに対応したベンチマークでは流石にデュアルGPUであるHD3870X2に分がある状態となっていますがそれでも辛勝という状態で、シングルGPU向け用ベンチマークのタイムリープベンチでは1280x960の解像度において
3870X2ではFPSが30前半に落ち込んで動きがもたつく感じになる場所があるのに対し、
HD4850ではFPSが50を割り込む事が無く非常に滑らかに動作し、
最高FPSもHD3870X2の58に対し74と圧勝しています。
コストパフォーマンスについては一目瞭然、シングル動作であれば圧勝・デュアル動作でも中々の勢いがありながら、価格はHD3870X2の半値以下と半年の間でよくぞここまでの製品を作った、という感すらあります。
CrossFireが世に出てきたX800系の頃からハイエンドクラスでCrossFireを組むとなると、グラフィックカードだけで少なくとも9万円以上の出費を強いられる状態でしたが、本製品の場合は位置付けこそアッパーミドルとはいえ、対応マザーボードさえ用意していればハイエンド同然の性能を4万円強でCrossFireを構築可能、9万円も出せば4枚CrossFireXも夢じゃないというのは非常に優れた製品かと思います。
≪追記1≫温度計測ですが、こちらは今までPC上ではEVERESTを使用していたのですが、本製品では最新版の4.50を使用しても動作クロックや温度計測ができない状態となっています。
≪追記2≫単体でDirectX9とDirectX10の動作比較が出来るベンチマーク『DevilMayCry4 BenchMark』の存在を知った為、本製品のベンチ結果をお伝えします。
《共通設定》フルスクリーン・MSAAx8・テクスチャ等は全てSuperHigh(ハイエンドクラスの場合は高負荷時での動作検証の方が意義がある為、高負荷時の結果のみ掲載)
使用ディスプレイ:
NEC MultiSync LCD2690WUXi※解像度:1280x720(本プログラムのデフォルト解像度)XP(DX9):Rank〝
S〟
(S1:138.28 S2:94.58 S3:170.90 S4:100.01)
Vista(DX9):Rank〝
S〟
(S1:139.27 S2:97.05 S3:173.28 S4:100.00)
Vista(DX10):Rank〝
S〟
(S1:109.11 S2:76.10 S3:150.98 S4:87.03)
※解像度最大:1920x1200(
DX9のみ。DX10では1600x1200までしか選択できなかった為、DX10の数値は
1600x1200のもの)
Vista(DX9):Rank〝
A〟
(S1:78.97 S2:56.06 S3:92.20 S4:59.31)
Vista(DX10):Rank〝
A〟
(S1:76.70 S2:54.42 S3:93.34 S4:63.12)
《8/3追記》DX10で1920x1200の解像度が選択できなかったのはどうやらドライバが原因かもしれないという状態でした。
解像度1920x1200のスコアは
こちらに記述してありますので、興味のある方はそちらをご覧ください。