当方の別レビューにもあるように昨年の12月に
RADEON X1950XTから
RADEON HD3870に変更したばかりだったのですが、ハイエンド製品の存在の誘惑と、諸事情から本製品へと換装しました。
まず本製品の特徴を共にATi純正品を見て長所・短所共に挙げると下記になります。
・
コアクロックが3870の775MHzから825MHzへアップ・
メモリが3870のGDDR4(2.25GHz)からGDDR3(1.8GHz)へダウン・
ボード長こそ長いものの、1枚で3870CFと同等の性能があり、CF未対応のソフトでも安定した動作・
1ボードに対し2コアと特殊な造りをしている為にVGAクーラーに汎用性がなく、VGAクーラー交換の選択肢の幅が極めて狭くなる・
現在のロットではブリッジチップがPCI-E1.1の為に本来の性能が発揮出来ずにいる(本来はPCI-E2.0を使用しているべき)
・
ハードウェア監視ツールによっては温度センサーの数値が違う為、どれを信用していいのかわからないという、どちらかというとマイナス面が多い状態でした。
これらを考えると、まだまだ熟成の足りない状態で市場に出てきたような感があります。
次にベンチマークのスコアについて記述したいと思います。
≪構成≫
CPU:Athlon64X2 6400+BE(定格3.2GHz)
Mem:G.Skill PC2-6400 HK CL4-4-3-5-2T 1GB×2(定格動作)
M/B:Epox EP-AD580 XR
VGA:RADEON HD3870X2 1GB(Catalyst8.2、設定:デフォルト)
OS:WindowsXP Professional SP2
電源:INFINITI EIN720AWT同バージョンCatalystでのベンチマーク比較ですが、こちらに関してはベンチマークソフトによって大きく違いが有りました。
まず定番である
3DMark06ですが、こちらは3870で10200後半だったのに対し、3870X2:12500半ばと
約20%程しか上昇していません。
次に
ゆめりあベンチですが、
解像度1600x1200・画質最高にて3870で30000前後だったのに対し55000前後と
実に80%程も上昇しています。
次に
タイムリープベンチですが、こちらについては3870の時はシーンによってFPSが40台~50台くらいという状況でしたが、
3870X2ではどのシーンでも総じて5FPS程低下しています。
最後に当方がある意味一番スコアが知りたかった
UC-Benchですが、こちらにつきましては
ソフトを起動しようとするとすぐにエラーを吐いて計測できない、という状態でした。≪追記≫Win2000互換モードにすれば起動しました(しかし動作しているコアは片方のみでしたが)最後にデフォルトのVGAクーラーの使用感になりますが、こちらは
RivaTunerというソフトを使用して確認をしてみたのですが……3870のファンでは動作率を50%に上げてもまず気にならず、55%を超えたころから少しずつ音が聞こえ始めるというレベルだったのですが(ただし冷却性能が高いかというと別の話)、3870X2の場合はRivaTunerで35%にした段階で既に音が聞こえ始めるというレベルでした(フルロード時の音は体感では差は無く感じたのですが、恐らくファンの羽の形状が大きいかと思います)
ここで本来なら『VGAクーラー交換』という流れに発展するのですが、本製品の場合はコアやブリッジチップの配置から選択肢が無く、せいぜい出来ても水冷化という選択肢しかない状態です
(それも3870や8800GTのような専用水冷ヘッドが販売されていない為、コア部分のみの水冷化という形になってしまい、メモリチップやブリッジチップは汎用ヒートシンクを貼り付けて空冷しか方法が無いのが現状です)≪3/25追記≫現在ではDANGER DENというメーカーが3870X2専用の水枕を出しているようです。当方の結論としましては……現在出回っているモデルはあまり旨味が無い為、何がしかの事情が無い限りは4月に出回ると予想されているGDDR4・PCI-E2.0ブリッジ搭載版、または夏に出ると言われている同等の性能が予想されるHD48xxシリーズを買う方が利口かと思われます。
≪3/9追記≫
タイムリープベンチですがこちらはどうも片方のコアしか動作していないようで、GPU-ZやOverDriveでは温度を含め動作状況が分からなかったのが温度測定の為に貼り付けたセンサーを見ると片方しか温度上昇が見られなかった為、片方のコアしか動作していないと推測されます。
これらを考えると両方のコアが動作するようなゲームでない限りは旨味は皆無かと思われる為、もし事前確認をしてプレイしたいゲームが片方のコアしか動作しないようなゲームをプレイしたい場合はメモリクロックが高い分、通常の3870を買うべきだと思います。
≪3/10追記≫
KAZE-MASTERを使用してアイドル時と負荷時の温度を計測しました。
上段左からコア1裏・コア2裏・背面放熱板(ブリッジチップ裏)・VGAクーラー排気口、下段の右端がケース内下部の温度になります。
≪3/12追記≫
全ての3870X2に該当するかは分かりませんが、メモリチップが定格2GHz品を使用しているらしいので、3870X2でのOverDriveの上限である1.91GHzへOCしても問題有りませんでした。
但し、1.8GHz⇒1.91GHz程度のOCではベンチマークのスコアに変動は無かった為、それ以上のOCをしたい場合は別途OCツールを導入するかBIOSを書き換えるといった事をしないといけません(BIOS書き換えはビデオカードが使用不可になる危険を伴うので、BIOS書き換えスキルがある人でないとお奨めしません)
またお約束ですが、OCはメーカー保証外行為なので、行う場合は自己責任にてするようにして下さい。本製品に至ってはOverDriveの範囲内では完全に自己満足の世界になる為、お奨めはしませんが……