10月末の登場と同時に「GeForce 8800 シリーズ」のハイエンドGPUに勝るとも劣らない性能と4万円を切る価格設定で注目を集めたNVIDIA製"ミドルハイクラス"GPU「GeForce 8800 GT」搭載ビデオカードと、手持ちの「GeForce 8800 GTS」「GeForce 8600 GT(OC)」を比較してみました。
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テスト条件 比較テストを行ったビデオカードとPC環境は以下の通りです。
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CPU:Core 2 Quad Q6600 OC (3.0GHz/1333MHz/4MB×2)
MEM:2048MB [DDR2-800 1GB ×2]
MB:DFI INFINITY DARK P965-S
HDD:HGST Deskstar 7K160 (160GB)
PSU:KEIAN GAIA 1100W
OS:Windows XP Home Edition SP2
Driver:ForceWare 169.04 beta
VGA 1:GIGABYTE「GV-NX88T512H-B (8800 GT)」
VGA 2:XFX 「PV-T80G-THF9 (8800 GTS)」
VGA 3:XFX 「PV-T84J-U1D (8600 GT OC)」
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3DMark06 ビデオカードのパフォーマンス比較用のベンチマークソフトとしては定番の「3DMark06」のスコアを比較してみました。
・8800 GT [コア:600MHz/シェーダー:1500MHz/メモリ:1800MHz]
⇒3DMarks:12927、SM2.0:5373、SM3.0/HDR:5153
・8800 GTS [コア:500MHz/シェーダー:1188MHz/メモリ:1600MHz]
⇒3DMarks:10704、SM2.0:4173、SM3.0/HDR:4254
・8600 GT [コア:620MHz/シェーダー:1350MHz/メモリ:1700MHz]
⇒3DMarks:6051、SM2.0:2320、SM3.0/HDR:2140 3DMark06のスコアでは「GeForce 8800 GT」がすべての項目で最も高いスコアを記録しており、上位モデルに当たる「GeForce 8800 GTS」に約20%程度、ミドルレンジの「GeForce 8600 GT(OC)」に対しては2倍以上のスコア差をつけています。
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3DMark05/03 3DMark06では、「GeForce 8800 GT」がモデルナンバー的に上位モデルに当たる「GeForce 8800 GTS」を上回るパフォーマンスを見せつけていますが、この関係は3DMark06だけではないようです。
・8800 GT [コア:600MHz/シェーダー:1500MHz/メモリ:1800MHz]
⇒3DMark05:17981
⇒3DMark03:36977
・8800 GTS [コア:500MHz/シェーダー:1188MHz/メモリ:1600MHz]
⇒3DMark05:16374
⇒3DMark03:32526
・8600 GT [コア:620MHz/シェーダー:1350MHz/メモリ:1700MHz]
⇒3DMark05:11746
⇒3DMark03:18830 「GeForce 8800 GT」が上位モデルの「GeForce 8800 GTS」よりも高いスコアを記録している理由は、搭載メモリの容量とメモリバス幅以外のスペックが優れている為だと思われます。両製品のスペックを簡単に比較すると次のようになります。
・スペック比較:「8800 GTS」⇒「8800 GT」
コアクロック:500MHz ⇒ 600MHz
シェーダー数:96基 ⇒ 112基
シェーダークロック:1190MHz ⇒ 1500MHz
搭載メモリ:GDDR3 640MB ⇒ GDDR3 512MB
メモリバス幅:320bit ⇒ 256bit
メモリクロック:1600MHz ⇒ 1800MHz◆
消費電力の比較 ワットチェッカーを使い各ビデオカードを搭載した状態での消費電力を測定してみました。なお、"高負荷時"とは3DMark06のTEST2実行中の最大消費電力となっています。
・8800 GT
⇒アイドル時:164W
⇒高負荷時:265W
・8800 GTS
⇒アイドル時:191W
⇒高負荷時:306W
・8600 GT
⇒アイドル時:154W
⇒高負荷時:215W 「GeForce 8800 GT」では、従来の「GeForce 8800 シリーズ」が採用していた90nmプロセス製の"G80"コアではなく65nmプロセス製の"G92"コアを採用している為、「GeForce 8800 GTS」と比べると消費電力の大幅な削減が実現されています。
パフォーマンス面では「GeForce 8800 GTS」を上回りながら、消費電力は大幅に下回っているのは非常に素晴らしい事ですね。
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温度の比較とVGAクーラー換装テスト ここまでは文句のつけどころがないと言っても良いほどの結果を出している「GeForce 8800 GT」ですが、標準搭載されているVGAクーラーの冷却能力の低さと動作音が欠点として指摘されています。
そこで、今回は評判の悪いリファレンスクーラー搭載時のGPU温度とThermaltake製のVGAクーラー『DuOrb』搭載時の温度比較を行ってみました。テストの内容は「RivaTuner 2.06」のHardware Monitoringを使って3DMark06実行中の温度変化を記録しました。なお、室温は約26℃です。
・リファレンスクーラー搭載時 (アイドル時 ⇒ 最高温度)
8800 GT:60℃ ⇒ 83℃
8800 GTS:57℃ ⇒ 76℃
・Thermaltake DuOrb搭載時
8800 GT:38℃ ⇒ 46℃
8800 GTS:44℃ ⇒ 71℃ 2スロット仕様のVGAクーラーを標準で搭載する「GeForce 8800 GTS」と比較すると「GeForce 8800 GT」に標準搭載されたリファレンスクーラーの冷却能力は確かに低いようです。ただ、Thermaltakeの『DuOrb』を搭載した状態では一気に温度が低下しており、「GeForce 8800 GTS」よりもGPU自体の発熱は減少しているようですね。
ちなみに、もう一つの欠点と言われるリファレンスクーラーの動作音については、決して静粛性に優れているという訳ではないものの、PC起動時を除いてテスト中に"爆音"と言うほどファンの回転数が上がる事はありませんでした。
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まとめ 4万円以下の価格でありながら、上位モデルの「GeForce 8800 GTS」に勝るとも劣らないパフォーマンスを持っており、消費電力と発熱も減少している「GeForce 8800 GT」は非常に優秀な製品と言えます。
惜しむらくは搭載VGAクーラーの冷却能力不足により、せっかくの低発熱化が生かされていない事です。今回のようにVGAクーラーを換装する事で改善する事は可能ですが、その為にメーカー保証が受けられなくなる事とVGAクーラーへの出費を考えると、オリジナルクーラー搭載モデルが発売されるのを待つのも良いかも知れませんね。
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おまけ ~Windows Vista環境でのパフォーマンス~ 以下のページにWindows Vista環境とオーバークロックを行った際のベンチマークテスト結果を掲載しています。興味のある方はご覧ください。
ミドルハイクラスGPU「GeForce 8800 GT」のレビュー