Nine Hundred (NineHundred)

[PCケース]ANTEC/アンテック

Nine Hundred (NineHundred)

購入価格:未記入 購入日:2009年12月 購入店:PCパーツ長者

みんなの評価みんなの評価:4.0 / 5.0 (25商品レビュー)

►レビュー数:25 ►ブックマーク数:28

sageさんの評価

満足度:3 star rating

価格
冷却性能
取り付けやすさ
静音性
デザイン
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【Corsair】答えは背面吸気にあった【CWCH50-1】

工夫次第でそこそこ冷える、設置スペースの節約になる、単純で合理的な構造

空冷クーラーでも同程度に冷やせる、取り付けにくい、ポンプの軸音

4385MHz/Vcore1.300v デュアルファン吸気 空気清浄機としても有効
このレビューはPCパーツ長者の企画「年忘れオーバークロック運動会」用のレビューです。
レビュー用に空冷キット一式の貸与を受けています。

Corsair製一体型水冷キット、CWCH50-1を入手しました。
今回は特にオーバークロック時の使用感を中心にレビューします。

12/23 22:00
最高クロックを更新、4322.5MHz⇒4385.3MHz


1/22追記
 使用感などを追記、画像を1枚追加

検証に使用したCPU、および、CPUクーラーの紹介
・このたびの検証ではCorsair CWCH50-1Ultra-120 eXtremeを利用しました。基本的にはUltra-120 eXtreme(以下"U120ex")で確認したOC耐性をCorsair CWCH50-1(以下"CWCH50")で追試しています。4300MHz以上のクロックに関しては時間の都合上CWCH50のみの検証としました。
・普段使っているのはMegahalemsなのですが、このレビューの条件に「ケースのふたを閉めること」とあったのでケースのふたが閉まるU120exに変更しています。

・PC側の環境は
■CPU:Xeon W3520(3845A935) 定格133×20=2660MHz
※TurboBoost/Hyper-Threadingはいずれも有効
※EIST・TM・SpeedStepをBIOSから無効にしてありますので原理上スロットルは起きていないはずです。スロットルに関する考察はこちらを参照
※スロットルが起きていないことを裏付けるため、OCCT開始直前から"i7 Turbo"を起動しCPU倍率を監視しています。
■MB:P6T Deluxe V2 BIOS 0610
■メモリ:AU1G73S43-2G0H00B
■PCケース:Antec Nine Hundred
■ケースファン:ケース付属20cmファン@400rpm/ケース背面12cm1100rpmファン(U120exのみ)
■シリコングリス:MX-2
■電源:Antec TP-750
■ビデオカード:X1300-128MB
■その他:光学ドライブ1台/SSD1台/サウンドカード1台

CWCH50-1のラジエータの設置場所
・手持ちのPCケースNine Hundredの背面、IOパネル脇の12cmファン取り付けスペースです。ファンの方向は吸気と排気を両方試しました。吸気にしたほうが温度を低く保てるようです。

PCケース内で使用したファンすべての設置場所と製品名、吸排気方向、わかる範囲でファンの回転数
・PCケース:Antec NineHundred
・使用ファン:RDL1225SBK-PWM(CWCH50では2基サンドイッチ/U120exでは1基吹きつけ)/ケース付属20cmファン@400rpm排気/ケース前面に標準で付属する12cmファン2基は撤去しファンがない状態です。

検証時の室温
・室温はファンヒーターで調整、PCケース20cmファン上約1.5mの温度計で確認しています。基本的には室温21度前後にしていますが、4300MHz以上のハイクロックではファンヒーターを停止し外気を入れて室温を15度前後まで落としています。恒温槽を持っているわけでは無いので厳密に管理は出来ません。

CPU定格でCWCH50-1を使用した場合の高負荷時のクロックと最高温度
・2800MHz/55度(室温22度)

CPU定格で比較用CPUクーラーを使用した場合の高負荷時のクロックと最高温度
・2800MHz/52度(室温21度)

CPUオーバークロック状態でCWCH50-1を使用した場合の高負荷時のクロックと最高温度
4385.36MHz/72度(室温14度)

CPUオーバークロック状態で比較用CPUクーラーを使用した場合の高負荷時のクロックと最高温度
・4300.1MHz/70度(室温16度)

CWCH50-1で常用する場合の自分なりのベスト設定に関して
・4200MHz/Vcore1.2250v/デュアルファン吸気


テスト内容
 まずはU120ex+RDL1225SBK-PWMで
・2800MHz@オール定格(室温22度)
・4200MHz@1.2250v(室温21度)
・4300MHz@1.25625v(室温16度)でのOCCT完走を確認。
 
 説明書どおりクーラーを取り付けて、いつも使っていたファンを1つ取り付けただけです。

 その後CWCH50に換装しテストを開始。当初はCWCH50付属の12cmファンをケース背面に排気で取り付けましたが冷却性能が芳しくありません。2800MHz@オール定格でさえ60度(室温22度)、4200MHz@1.2250v(室温15度)にいたっては80度到達でテストが中断してしまいました。4300MHzのテストが行えるようファンをRDL1238S-PWMに換装するなど試行錯誤しましたが冷却性能はあまり改善しませんでした。グリスの密着も問題無いことを確認しています。

 他のレビューを見ると①ラジエーターをファン2台でサンドイッチ②外へ排気→外気を吸気にすると改善する、ということなので試してみたところ・・・劇的な改善が見られました。
・2800MHz@オール定格:60度→55度
・4200MHz@1.22500v:80度→73度
・4300MHz@1.25625v:(テスト不能)→75度/室温15度
これでやっとハイクロック運動会のスタートラインに立つことが出来ました。

・206×21=4322.5MHz@1.27500v/室温21度
・206×21=4322.5MHz@1.25625v/室温15度
室温21度ではこの辺りが限度のようです。ヒーターを止め、窓を開けて室温を下げます。

・207×21=4343.5MHz@1.28125v/室温15度
・208×21(BIOSのバグ?設定不可)
・209×21=4385.3MHz@1.30000v/室温14度/負荷時最大72度
1.3v以上で常用できている方もいるようですが、MB側のレッドゾーンになっているようですので今回はここまで。最初はどうなることかと思いましたが、なんとかクロックアップを成功させることが出来ました。
先立ってレビューしてくださった皆様、ありがとうございました。

 常用設定は4200MHz@1.22500vになると思います。これまで半年以上常用してきたクロックですし、室温を21度にしても冷却能力にも余裕があります。


CWCH50に関して
良い点
・工夫次第でそこそこ冷える
 上記レビューでも取り上げていますが、この水冷キットは設置場所やファンの方向で冷却性能が5度、10度と変わってきます。負荷をかけると水冷ヘッドと一体化したポンプがかなり熱を持ちます。デュアルファン・リアから吸気にして改善が見られた理由はポンプに風が当たるようになったことも関係するのではないか、と考えています。工夫をすればするほどそれに答えてくれる、そんなクーラーと言えます。

・設置スペースを節約できる
 背面ファンにラジエーターをつなぐだけならCPUソケットの上に大きなスペースが出来ます。CPU設置面とラジエーターが分離されているのでコンパクトなケースでもスペースを有効に使うことが出来るでしょう。MINI-ITXのケースに組み込んでOCしている方もいらっしゃるようで驚きです。

・単純で合理的な構造
 この水冷キットを構成する部品はざっくり言えばCPUヘッド兼ポンプとファン付きラジエーター、この二つをつなぐパイプ、という3点だけです。他の水冷キットのようにコントロールパネルや情報表示用の液晶画面、発光ギミックなどは備えていませんので非常に地味ですが、きわめて合理的です。価格もファン付属で1万円前後と空冷クーラー並みの価格です。このクーラーの立ち位置は「水冷の入門用」と言うよりむしろ「一味違うCPUクーラー」と言う感じです。


悪い点
・空冷クーラーでも同程度に冷やせる
 デュアルファン、背面吸気でなんとか満足いく冷却性能を得られましたが、これでもU120exと大差ない性能です。普段使っているMegahalemsは(私の環境では)もっと冷えます。2つの12cmファンを1600rpm前後で回すと耳につく音がします。U120exの時はファンが1つで済んでいました。

・取り付けにくい
 ホースが硬く、CPU設置面を片手で抑えながらもう一本の手でドライバーを回す形になります。ねじ穴の位置合わせは感覚頼みですので、基板のパターンを傷つけないかと心配です。バックプレートもただ挟むだけなので、ねじを締めている最中にずれていきます。NH-U12PやMegahalemsのように、先にMB側にリテンションを固定する形式を取るべきだったと思います。この水冷キットはCPU設置面の位置合わせに苦労するわけですからなおさらです。

・ポンプの軸音
 付属ファンやラジエーターの風切り音も含めて基本的に静かですが、ポンプのジーッという音がします。耳につきやすい種類の音ですので静かな部屋では気になるかもしれません。


まとめ
 CWCH50-1は工夫次第でオーバークロックにも耐えうる高い冷却性能を発揮します。手持ちのCPUを定格クロックから6割以上クロックアップすることが出来ました。CPU設置面とラジエーターを分離できる水冷の特性を活かし、PCケース内部のスペースを有効活用できます。水冷キットにありがちなモニター用のギミックを排除し必要最小限の簡素な構造にしたことで価格が抑えられ、気軽に導入できるようになっています。
 一方、冷却性能を伸ばすためには試行錯誤が必要です。水冷であることによる冷却面での優位性は見られません。固定用のリテンションが不便で、ホースが硬く弾力があるため取り付けにくく感じます。基本的に静かですがポンプの音がいくらか気になりました。

 「冷えればよい」と言うのであれば定評ある空冷のクーラーで十分です。部品1点からくみ上げる"本物の"水冷は違う世界の代物です。この水冷キットの存在意義は、今までの空冷クーラーには無い柔軟な運用が可能な点だと思います。

1/22追記
 しばらく使ってみてファンを外してみたところ、埃をびっしりこし取っていました。(写真参照)フィンが空冷ヒートシンクとは比べ物にならない程密になっています。ケースの吸気口をCWCH50に一本化すればケース内に埃が入るのを防ぐ"エアフィルター"になるのでは、と思いました。
 
 高い冷却性能を維持するためには定期的な掃除が欠かせないと思います。

【conecoからのおしらせ】PCパーツ長者年末特別企画「年忘れオーバークロック運動会」はこちら
2009/12/23 09:46

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[データ更新日時:2012/05/21 18:20]
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ファンが沢山付けられるので、良く冷える

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abumaniaさん2011/04/02 22:23

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