Cheetah 15K.5 ST3300655SS
今でも十分に実用に値する高速HDD
15K SASならではの高速ランダムアクセス、思ったより低発熱、低ノイズ
SASであるために別途SAS対応のRAIDカードなどが必要
Seagate製の300GB SAS HDDです。
垂直記録方式を採用した初代のCheetahモデルで、現在は第3世代のCheetah 15K.7になっています。
容量は最大300GBですので、このモデルが最大容量となります。
回転数が15000rpmと極めて高速であり、通常のHDDの3倍、7200rpmの高速モデルの2倍の速度を誇ります。
回転数が速いということは、シーケンシャルのデータ転送が速いというメリットもありますが、ランダムアクセスが速いという大きなメリットが存在します。
シーケンシャルのデータ転送はヘッドが一定距離を移動する間にどれだけのデータにアクセス出来るか、という項目でほぼ決まりますが、これには回転数×プラッタ密度でほぼその性能が決まります。
最近では1枚あたり1TBという大容量のプラッタも登場していますので、1プラッタ100GBだと思われるST3300655SSはかなり不利となります。
HDDで重要なのはどちらかというとシーケンシャルアクセス性能よりも、ランダムアクセス性能がキモとなります。
OSやアプリケーションの起動においては、HDDの様々な箇所に記録されているデータを読み込む必要があるため、ランダムアクセスが大量に発生します。
HDDのプラッタは回転しているため、読みたいデータが通り過ぎてしまうと、プラッタが1回転して戻ってくるのを待つ必要があります。
回転寿司で欲しいネタを取り損ねた場合、もう1周待たないといけない、という状況を想像していただければわかりやすいかな…と。
そうなると大量の待ち時間が発生してしまいます。
では、物理的な方法で、ネタが次に流れてくる時間を短くするにはどうすれば良いか?
そうです、回転寿司のレーンの速度を2倍にしてしまえばいいわけです。
つまり、最近一般的になりつつある5400rpm付近のHDDや7200rpmのHDDよりもランダム性能を重視した結果、SAS HDDでは10000rpm、15000rpmと回転数が極めて高速になっています。
当然回転数を上げると発熱・消費電力も増えますし、パーツに求められる精度も格段に上がりますから、コストの上昇を招きます。
民生用ではVelociRaptorの10000rpmが最高ですが、やはり騒音と発熱というデメリットを考えると、15000rpmのHDDは一般向きとは言えないかと思います。
このHDDはエンタープライズ向けの製品で、登場時は17万円と非常に高額でしたが、今では中古で5000円もあれば購入可能です。
高速性能を求めるのであれば迷わずSSDをお勧めしますが、15000rpmという回転数と、HDDならではの大容量(15000円あれば3台購入して900GBの高速ストレージが構築可能)というメリットは、少なからず存在しています。
とにかく15Krpm!というSAS好きな方(笑)には安価でお勧めのHDDかと思います。
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